情報は量より質
必要な情報を必要なときに得られるか?!
現在は,テレビ,新聞,雑誌といったような既存のメディアに加え,ネットを利用したメディアやSNSの浸透など,ものすごい「情報」 が流れ,やり取りされる時代です。 この大量の情報の中には質の高いもの,低いもの,そして利用する人にとって必要としているもの,不要なものが混ざり合っています。 だからこそ,この社会で生活を送るには,あふれる情報の中から,質が高く自分にとって必要な情報を拾い上げる能力を付けなければならないのは当然です。で すが,この大量な情報の中から,質が高く必要な情報を選択,抽出することというのは視覚障害者は苦手としています。
これは,視覚障害者が,このような能力がないわけではなく,時間と労力がかかりすぎて,情報の流れていく速度についていけないという ことです。 ですから,その対策を考えなくてはなりません。どうしたら良いでしょうか?
この課題を一気に解決する回答はないと思いますが,「質が高く必要な情報」を得るためには,その情報源を押さえておくということで
す。
具体的には以下のような方法が考えられます。
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インターネット閲覧ソフトの 「お気に入り」機能の利用:
普段使用するページを「お気に入り」にしておくことにより即時にアクセスすることが可能になります。登録する際に用途別や出典別にし ておくことでより利用しやすくなります。
☆インターネットアクセス可能な携帯電話においても類似の機能が準備されています。
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ML(メーリングリスト)の 活用:
大小さまざまなものが存在しています。自分の興味のあるものに登録することで,MLメンバーとなることができ,相互に情報交換が可能 になります。同じ目的や興味のあるもの同士が集まっていることから効率の良い情報交換が可能になります。
☆携帯電話で利用する場合,ML利用により大量のメールを送受信することにより,プランによっては使用量が高額になることがあります。プランを御確認の 上,慎重な利用をお勧めします。
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メールマガジンの利用:
店舗や個人,団体などさまざまなところからメールマガジンが発行されています。自らの興味のあるものを登録しておくことで定期的に必 要な情報がパソコンや携帯電話に直接届きます。【注意】携帯電話で利用する場合,メールマガジンなど大量のメールを受信することにより,プランによっては使用量が高額になる ことがあります。プランを御確認の上慎重な利用をお勧めします。
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点字図書館の利用:
お近くの点字図書館に登録することにより新刊案内,あるいは音訳・点訳されている刊行物を定期的に自宅に送ってもらうことも可能で す。
最終的には自らに合った「情報源」をいかに見つけ出すかがポイントになります。この「情報源」は自分が行動していく上で大きな判断 材料になることもありますので,本当に慎重に選ぶ必要があります。じっくり時間をかけ選んでください。