学校長あいさつ
「問い」の探求 〜 皆が問い ともに問う 学びの場へ
学校長の大澤宏規です。昨年度に引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。
次
期学習指導要領に係る会議録や解説動画などに触れる回数が増えました。もう次の改定なのかと、これまでの変遷で、自分自身の子供観や教育観、授業観など様
々アップデートしてきたことを思いだします。ここで最近よく触れるのが「余白」というキーワードです。この文言は、文脈によって様々登場しますが、カリ
キュラムに係るものが最も多いようです。
皆様は「余白」と聞いて、何を思い浮かべますか?
ま
ず、私は学校経営について考えることがあります。校長として、主に学期または年度毎で様々な課題改善をしていくのが常ですが、最近は様々な答申や指示、命
令によって、学校ですべきことが増える一方だと感じます。私は民間企業時代に、「加えるなら、まず減らせ」と教えられてきました。時勢に併せて新しい考え
方や技術、手続き等が付加される流れが続くならば、すでに時代の価値を失いつつあるものや、優先順位が入れ替わるだろうことをまず無くし、新しいものを入
れる余白をつくるべきです。余白がないところに、新しい価値創造の芽吹きは期待できませんし、その下地を学校で作る、特に教育活動に再翻訳することが私の
責務であると考えています。
私
が一番に思い浮かび、最も重視したいのは、授業での「余白」です。教師との問答の中で、子供が既存の知的資源をフルに稼働し、考えを巡らせている時の、一
見無言に見えている姿です。授業を見て廻っていると、沈黙を怖がり、つい追加説明や促し発問で間を埋めようとする教師はまだ一定数いますが、なんともった
いないと感じることがあります。授業の中で生まれる子供と教師双方の余白の合流点こそ、互いの学びの質を高められる好適かつ必須の瞬間です。教師視点で言
えば、子供の応答を傾聴し、次に重ねる良質な問いの編集力を駆使することこそ、最も望ましい余白の使い方だと、少しでも多くの教師に認識してほしいという
想いです。
私は以上のような考えにより、昨年度から引き続いて「問いの探求」をスローガンとします。そして 「皆が問い、ともに問う学びの場へ」 を教職員全員の合言葉として継続します。
子
どもの自問を芽吹かせ、望ましい方向へと導いていく問いとは、どうあるべきでしょうか。教師なら、日々の授業における卓越した「発問力」、寄宿舎指導員な
ら、自己指導能力の向上に導く「問いかけ」や「代弁」 等と換言できる、それぞれの構えと実践です。本校教育を支える屋台骨である学校事務に係る職員も、
より効率的で適正な事務執行のため自問を続ける点で構えは同じです。本年度も教育、療育、事務各領域が一丸となって、幼児児童生徒の学びと成長を支えてい
きます。また、個々の教職員が積極的・意図的に創り出した余白で、子供にとっても、教職員自身にとっても好適で良質な学びが実現できる「問いのプロ集団」
を目指します。
本年度も、どうぞよろしくお願いいたします。