情報保障機器

拡大読書器

  印刷された文字等をTVモニターに大きく映し出す機械を拡大読書機といいます。
ルーペなどと比べると高倍率を得ることができるため、弱視者や高齢の方が小さな文字の文庫本などの印刷物を読むのに便利です。
  拡大読書機は視覚障害者の日常生活用具にも認定されており,購入する場合には補助金が給付されます。

  • 拡大読書機の種類
形状で分けた場合、卓上型とポータブル型、携帯型に分けられます。
卓上型は本体の下に読みたいものなどを置くと、TVモニターに画像が映し出されるタイプです。多くのメーカーがこのタイプを製造しています。
  • 拡大読書器の各種機能 
拡大読書機は、単に鮮明な画像がズームで拡大できるだけではなく、いろいろな便利な機能を持っています。(機種により機能は異なります。)
@白黒反転機能
 白地に黒がワープロを打つ場合などでも一般的ですが、拡大読書機では黒字に白文字といった機 能が付いています。これは視覚障害者の中には、「羞明(まぶしさ)」を強く感じる方が多くいるためです。黒字に白地の文字にするとまぶしさが軽減されて、 文字が見やすくなります。
Aコントラスト強調機能
 淡い文字や色文字を見る場合に使います。レシートなどの青系の薄い文字は,一般の状態では見づらい場合があります。コントラスト強調機能を使って、淡い 文字もはっきり見ることが出来ます。
Bオートフォーカス機能
 オートフォーカス機能が付いているタイプもあり、本など凹凸があるものでも、楽に読めます。
Cライン機能
 TVモニター上に2本のラインを写す機能です。これにより読み飛ばしや、行間違いを防ぎます。特に視野欠損のある方などには便利な機能です。
  • 「遠近両用式」拡大読書機
小さな文字の読み書きだけではなく、例えば黒板の文字や駅の時刻表など遠くのものを映し出して見れる機能を備えたものもあります。
また、最近ではデジタルカメラ機能を備えていて、画像をいったん保存してそれをズームしたり白黒反転したりしてみることができる機種も発売されていま す。

拡大読書機  拡大読書機