情報保障機器

  視覚障害者のパソコン利用

 情報保障機器の中でも大きなウェイトを占めているのが〔パソコン〕です。
 知らない人にとっては,画面が見えなくて,あるいは見えにくくて何ができるんだろうと思われるかもしれません。
 ですが,画面が見えなくても,見えにくくても文書の作成に始まり,表計算,インターネット,そしてプログラミングまで行なうことができます。

 全 く目の見えない人がどうやってパソコンを使うかというと、〔スクリーンリーダー〕と呼ばれる特殊なソフトをインストールすることで解決します。このソフト を使用すると入力した文字や画面に表示される内容を音声で聞くことができたり,ピンディスプレイといわれる機器に点字を出力することができます。
 
 ただ、画面が見えないとマウスによる操作は難しいのでキーボードでほとんどの操作をしています。キーボードの操作テクニックはあまり知られていません が、普通の人でも覚えていると便利な機能があるようです。興味のある方は「マ ウスを使わないキーボードテクニック」でネットを検索してみてください。

 ★スクリーンリーダーは国内でも数種類か発売されています。用途やパソコンの熟練度を加味して購入されることをお勧めします。

 また,大きい文字なら見えるという弱視の人たちは,〔画面拡大ソフト〕等を用いて,画面に出ている内容を拡大したり、背景や文字の色を変えたりといった 工 夫をしています。

 Microsoft社のWindowsがインストール済みのパソコンであれば,基本的にはデスクトップでも,ノートパソコンでも,モバイルPCでも,ス クリーンリーダーや画 面拡大ソフトをインストールして使えるということになります。ただ,ちょっと特殊なソフトを入れるために,できるのであればメモリーを増設しておいた方が 快 適に動作します。

 ★Windows以外のOSであっても音声化可能なものはあります。

 ソフトによっては画面が見えないと使いにくいものがあります。画面が見えなくても使えるソフトの条件は以下の2つです。
@基本的な操作がマウスだけでなくキーボードでもできること
A画面読み上げソフトの音声を聞きながら画面の様子をある程度確認できること

 パソコンソフトには視覚障害者向けに開発されたものや一般のソフトであっても使用可能なものなどがあります。詳細についてはネットで公開されていますの で「視覚障害」&「利用可能」でネットを検索してみてください。