情報保障機器の活用例

  ネットを活用
  <メール,ネットサーフィン, ショッピング,ネットバンキング等>

〔準備が必要な機器〕 
スクリーンリーダーがインストールされ,ネットに接続可能なパソコン又は携帯電話
  • パソコンでメールの送受信を行なう
 パソコンでメールの送受信を行なう場合,一般的に普及しているメールソフトを「スクリーンリーダー」で使用することは,使い勝手がいいとはいえません。
 視覚障害者用に開発されたソフトやユニ バーサルデザインを念頭に開発されたソフトを用いることで,快適にメール交換が可能になります。
  • ネットの活用
  Windowsに付属のソフトをスクリーンリーダーで使用することは可能です。ただ,操作がやや煩雑なこと,効率が良いといえないことからパソコン初心者 の 方にはお勧めできません。

  視覚障害者用に開発された「ホームページ閲覧ソフト」を使用することでページ閲覧のストレスはかなり減少します。

 このようなソフトは金額的に安いとはいえませんが,読みたい場所を読む,ページ内の文字列を検索する,コピー,入力などにかかる時間は,熟練者であれば あるほど一般のソフトを使用するときと差がでてくるのが事実です。

  また,視覚障害者用には「インターネット検索ソフト」と呼ばれる,より簡易にページ内容を検索できるソフトもあります。

  このようなソフトでは検索キーワードを入力することで,検索結果を矢印キーやタブキーなど簡単なキー操作で読むことができます。ただし,検索結果で表示さ れ たページに入力を行なうことはできません。
  入力が必要になれば(ID,パスワード等),検索結果のページをホームページ閲覧ソフトで表示させることもできます。

  • ネットで具体的にできること
 ・ページの閲覧(ただし,ページによっては視覚障害者用の閲覧ソフトを用いても正しく読み上げないページがあります。)
 動画投稿サイト,掲示板,SNSなども利用可能です。

・ネットショッピング
 現在はありとあらゆるものがネットで購入できますが,視覚障害者にとっては時間的制約,移動の制限,他人のサポートがなくても商品の詳細を知ることが可 能といった利点があり,利用している人が多いです。

  ・ネットバンキング
 各金融機関ではネットを用いて各金融商品の取引,残高照会,振込みが可能です。(事前申し込みが必要な場合がほとんどです。)

   ・その他
 各交通機関の予約,ホテル,旅館の予約,オンラインストレージの利用ETC.

  ☆注意:ネットへの接続にはプロバイダーとの契約が必要です。詳細については各プロバイダーにお問い合わせください。

  • 携帯でメール,ネットを楽しむ
 音声読み上げ機能を有する携帯電話機を用いることでメールやネットをすることができます。これは携帯電話機を準備し電話会社と契約をすれば,難しい設定 などは不要で,すぐに使用することが可能です。

 見ることのできるサイトに制限があったりしますが,パソコンと同じように閲覧,ショッピング,バンキング等が可能です。

 一般的には携帯電話向けのページはサイズに制限があるため,必要な情報が凝縮してあることが多いです。そして,このことが視覚障害者にとって使いやす かったりするんです。

 携帯電話のメリットを生かす使い方としては,各店で提供しているクーポンの利用,移動先での乗り換え案内や時刻表の確認などがあるでしょうか。でも,こ れは視覚障害者に限ったことではないですね!